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スマートウォッチを活用した❝隠れ心房細動❞のセルフチェック

Apple Watchのなどのスマートウォッチを身に着けておき、日常的に心拍や心電図のデータを取得することにより、不整脈を早期発見できる可能性が高まります。

ここでは、スマートウォッチを活用して、日常生活の中で心臓のリズムをチェックするメリットについてお伝えします。

スマートウォッチを活用した

スマートウォッチを使ったらどんなメリットがあるの?

無症候性(自覚症状がない)の不整脈など、通常の検診では発見が難しいものも検知できる可能性が高まります。

不整脈の診断方法としては12誘導心電図検査をはじめとする心電図検査が主流ですが、検査のタイミングでちょうど不整脈が生じるとは限らないため、心電図検査での発見が難しい場合があります。
その点、スマートウォッチは日常生活の中で装着しておくことができるので、長時間にわたって脈拍のデータを取得することができます。心電図検査では発見が難しい不整脈に対しても、異常の予兆を早期に見つけられる可能性を高めることができます。
スマートウォッチで取得したデータ(下図参照)は、医師が診療を行う際の参考にすることができます。

例)Apple Watchで記録した心電図

AppleWatchで記録した心電図

また、機器が異常を検知した場合にお知らせ通知を受け取ることができ、詳細なデータをスマートフォンなどで確認することができます。

AppleWatch

これにより、心電図検査では発見が難しい不整脈に対しても、異常の予兆を早期に見つけられる可能性を高めることができます。

不整脈を早期に見つけることはどれくらい重要なの?

不整脈、特に心房細動による重大な合併症の発生確率を減らすためには、早期の発見・対処が極めて重要です。

心房細動自体はそれだけで死に至る病気ではありませんが、放っておくと「脳梗塞」や「心筋梗塞」など死に至る可能性がある重大な合併症を引き起こすことがあります。
心房で生じた血栓が、血流に乗って脳の血管を塞いでしまうと「脳梗塞」、心臓の血管を塞いでしまうと「心筋梗塞」が起こります。
血管が塞がれてしまった脳や心臓の細胞は、酸素不足により壊死してしまい、壊死が広範囲に亘ってしまうと死に至る可能性があります。

そのため、心房細動はできるだけ早く発見し、早期に医師の診断を受けることが望ましいとされています。

脳梗塞が起こる仕組み

脳梗塞が起こる仕組み

早期治療(第一選択治療としてのアブレーション)にはどのような効果があるの?

アブレーション治療後の心房細動再発が少ないことが報告されています。

アブレーション治療で根治を目指せる心房細動ですが、実施が遅くなると根治できる可能性が低くなります。
早期にアブレーション治療を行った場合、抗不整脈薬と比較して、以下のことが報告されています1

  • ● 術後の症状の改善効果が高い

    術前と術後で発作症状が出る時間を比較して、治療の効果を確認したところ、アブレーション治療の方が症状の改善効果が高い(症状が出る時間が少ない)ことが報告されています。

  • ● 心房細動の病態の進行を抑制する効果が高い

    発作性心房細動(7日以内に発作が止まるもの)から、持続性心房細動(7日以上発作が継続するもの)へ進行する確率が、アブレーション治療の方が低かったことが報告されています。

近年は、カテーテルデバイスの改良や手技の技術向上により、薬物療法とアブレーション治療の安全性は同等である、という報告1もなされており、心房細動の根治が目指せるアブレーションを第一選択治療として実施する場合があります2

すべての手術にリスクがあるように、アブレーション治療にも合併症のリスクが存在します。

心房細動をできるだけ早く発見し、治療することの重要性はご理解いただけましたでしょうか?
最終的な治療方針については、様々な条件に基づき医師が判断しますので、必ず担当医師にご相談ください。

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